2010-04-03
赤ちゃんが生まれて初めて迎えるお正月を「初正月」という。
わが国では、初正月を祝って、赤ちゃんの祖父母、おじ、おば、お仲人、親しい友人などが、女の子には羽子板を男の子には破魔弓を贈るという古くからの美しい習慣がある。
地域によって違うようで、兵庫県に嫁いだ友人が義理の両親から、長男誕生の初正月に破魔弓をもらって、聞いたことがないと驚いていた。
お返しにお正月に、両家の両親を招いてお祝いをしたと言っていた。
もちろん当日の主役は赤ちゃんで、立派な大人に成長してほしいという願いをこめてのお祝いは、初節句や七五三のように節目の祝いとして大切だと思った。
12月中旬以降に飾り付けをして、お正月にお披露目をし、1月15日ごろにしまうのがよい。
それは、ちょうどこの頃、お正月飾りを焼く左義長(さぎちょう、どんど焼きのこと)の行事が行われるからだ。
お正月だけでなく、さつき人形の脇飾りとして飾ってもよい。
そもそも破魔弓は、古来からの行事であった、新春の年占いや厄払いがその始まりである。
読んで字のごとく、破魔弓はずばり魔除け、厄払いのお守りである。
その的を昔はハマと言った。
破魔弓は、このハマに漢字を当てはめたものである。
同じようなものに神社の破魔矢や、棟上げの際屋根に立てる破魔矢がある。
これらはいずれも弓矢のもつ、霊の力を信じることから生まれた習慣である。
竹が節目を持ちながら強く成長するように、人生の節目節目を祝う古くからの日本ならではのしきたりは、これからも大切にしたい。
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